令和4年8月定例会の報告

8月20日(土)に梅田会場とZOOMによるハイブリッド型で定例会を開催しました。
第一部は大阪医科薬科大学名誉教授の当会の藤田相談役による「視覚と眼疾患」というテーマで教育講演でした。健康マスターの公式テキストは「健康日本21」(第2次)に掲げられているテーマが主な学習範囲なので、視聴覚に関する学習の機会が無くて以前から相談役に視聴覚の教育をお願いをしました。内容は視覚に関する幅広い内容で「当節眼事情および視覚の発達」「視覚のしくみと視機能」「眼の構造と眼疾患」の3部構成でした。藤田相談役は「視覚の病気は入力装置としての眼ばかりを問題にするのではなく、情報伝達の視覚経路や情報を処理して出力を行う脳の機能も併せて学ぶことが重要である」と強調されていました。
第二部は外部講師による教育講演として、明治国際医療大学鍼灸学研究科講師の木村啓作先生をお招きして「高齢化に伴う運動器疾患(サルコペニア・フレイル)の特徴と鍼灸医学の介入」というテーマでご指導を戴きました。講演内容は大きく二つに別れ、まず初めに加齢に伴う運動量や活動量の減少が転倒や骨折などを引き起こす健康課題と筋肉を鍛える重要性について木村先生の研究報告から説明を頂きました。次に中高齢者の疾患予防・改善のための予防医学の一つとして鍼・灸療法の「ツボ」を利用した各種症状に対する体調管理のお話と、肩こりや眼の疲労などのツボエクササイズの実技指導を頂きました。


藤田先生


木村先生


木村先生