令和6年12月定例会報告

12月14日(土)午後1:00からに大阪大学中之島センターにおいて関西会の12月度定例会を開催しました。定例会は毎月第3土曜日ですが、今月は会場の関係で第2土曜日の開催となりました。今月の第一部の教育講演は、外部講師ではなく当会の藤田芳一相談役(大阪医科薬科大学名誉教授)にお願いしました。講演のテーマは、「腎臓と腎疾患 (3) 腎臓から見た体のしくみ及び腎疾患」というテーマで教えて頂きました。「腎臓と腎疾患」のシリーズとしては今回が3回目となりますが、今回は主に腎臓の内分泌機能に関するお話でした。腎臓は体液のコントロールと老廃物の排出という働きだけでなく、ホルモンの産生工場として、血圧調節機能、カルシウム・リン調節機能、赤血球造血促進機能に必要なホルモンを分泌しています。腎臓は、水中で生活していた生物が陸上生活に適応させるために欠かせない働きをしている臓器であると認識しました。
 第二部は、当会の会員でもある管理栄養士の山下佐知子さんの「低栄養にならないようにしましょう」というテーマの発表でした。高齢者においては「保健事業と介護予防の一体的実施」での低栄養対策の取り組みや、若い女性の過度の低栄養による鉄不足やカルシウム不足などの健康被害や、出産における新生児の次世代の健康被害など、低栄養が話題となっています。単に瘦せている低体重と低栄養の違いについて正しく理解する必要があると考え、管理栄養士の視点で発表をお願いしました。

管理栄養士 山下 佐知子さん
藤田相談役