令和4年9月定例会の報告
9月17日に会場とZOOMによるハイブリッド型でへルスリテラシー向上にための定例会を開催しました。
第一部は外部講師として大阪医科薬科大学薬学部病態分子薬理学研究室の田和正志先生に教育講演をお願いしました。ご講演は「血管の老化を防ぐために」というテーマで、血管の老化の実態や老化のメカニズムを私共会員にも理解できるよう解りやすく説明を頂きました。その上で、血管老化をセルフメディケーションによって予防するための食材として、現在田和先生が研究されている「飲む(食べる)輸血」「奇跡の野菜」などと言われるビートルート(ビーツ)についてエビデンスのご紹介を含めて詳細にお話をして頂きました。
第二部は当会の会員による発表として、大塚製薬様にお勤めの赤木大輔さんから「フレイルについて」というテーマで発表を頂きました。特に低栄養の対策として、3食しっかり摂り、主食・主菜・副菜を組み合わせ、多様性のある食事を心がけること、タンパク質摂取を意識して、しっかり食べて、しっかり動いて、筋肉を失わないことが、若々しく自立した生活を維持するための一番の近道であることを説明されました。また、大阪府様と大塚製薬様の包括連携協定のもとで活用されているフレイル予防の啓発ツールを紹介して頂きました。さらに、コロナ禍の中、外出自粛により、運動習慣や地域社会との交流が減少することで、フレイルのリスクが高まってしまうコロナフレイルという新たな社会問題にも触れ、感染予防のための免疫力維持(粘膜免疫)や孤食にならならいよう家族や友人と食事をしましょうというお話をされました。
田和先生
田和先生