令和4年11月定例会の報告

11月19日の定例会では、いつもリモート参加されている徳島県にお住いの坂本さんがご夫婦で来阪され、入会後初めて会場で参加されました。また、福岡市にお住いの普及認定講師の方がリモート見学をされました。
第一部は外部講師による教育講演として、大阪医科薬科大学薬学部 臨床薬学教育研究センターの岩永一範教授による「あなたの知らない剤形(医薬品のカタチ)の世界」というテーマで教育講演をいただきました。講演では、錠剤などの内服薬や軟膏剤などの外用剤など70種類もの剤形があり、内服薬は小腸で吸収されますが、中には肝臓でほとんど分解(代謝)される薬があったり、外用薬が胃や肝臓を通さずに静脈に入ることなど、私たちの体内にどのように吸収するかという一般的な仕組みを解り易く教わりました。また、高齢者を対象とした水なしで服用できるOD錠や、マイクロニードルによる皮膚への薬物投与など初めて知る薬剤だけでなく、未来の薬の「カタチ」としてのナノレベルの剤形研究のお話も大変興味深く、勉強になりました。
第二部の会員発表は、管理栄養士でもある普及認定講師の山下さんが「ビタミンを上手に摂りましょう」というテーマで発表を頂きました。これまでの脂質、炭水化物、たんぱく質の「上手に摂りましょう」シリーズの第4弾となります。「ビタミンのはたらき」から始まり、13種類のビタミンについて、個々の発見の歴史、特徴と働き、欠乏症と過剰症、多く含まれる食品という内容でお話を頂きました。この資料は会員専用のMail-Bookletで後日送付します。

岩永先生

 

岩永先生

 

 

山下さん