令和5年2月定例会の報告

2月18日(土)に関西会の2月度定例会を開催しました。今月の第一部は、大阪重粒子線センターを運営する公益財団法人 大阪国際がん治療財団の髙杉豊理事長に教育講演をお願いしました。重粒子線治療施設は、現在日本に7ヵ所あり、大阪重粒子線センターは6番目に開設された重粒子線治療施設となります。
今回の髙杉理事長のご講演は「がんに対する重粒子線治療」というテーマでお話を頂きました。様々な部位のがんの治療には手術、化学療法、放射線療法がありますが、放射線治療の種類としては、エックス線やガンマ線の光子線と重粒子線や陽子線の粒子線の2つに大別されます。今回の講演では放射線治療のそれぞれの特徴や違いを私たちにも解り易く説明をして頂きました。大阪重粒子線センターの特徴としては、コンパクトサイズの重粒子線装置であること、不要な被ばくを低減するなどの高い治療精度の高速スキャニング照射、呼吸によって臓器の位置が動くことを感知しながら的確にがんの個所に照射する動体追跡型呼吸同期システムの採用などを挙げられておられました。また、保険適応や治療費等についても詳しく教えて頂き、大変勉強になりました。
第二部はお二人の会員発表です。一人目は山田さんが「カイロプラクティックについて」というテーマで発表されました。カイロプラクティックの基礎教育と安全性に関するWHOのガイドラインに従って、カイロフラクティックの概要を説明頂き、日本での現状の課題についてもお話をされました。
二人目は、小野さんが「私にとっての鍼灸」という題で経験談を発表をされました。若い時に体調不良に悩まされて病院で診察や治療を受けられましたが思うように治癒せず、長年信頼する鍼灸学博士の指導を受けながらご自身の健康保持に取組んでおられます。毎日の食事や健康状態の記録を付けられていたり、日々の運動の様子を紹介して頂きました。最後に「鍼灸で大事なことは、『心身一如』と『未病治』にある」と結ばれました。

 

会場風景

 

 


髙杉先生

 


山田さん

 

 

小野さん