令和5年12月定例会の報告
12月16日(土)に今年最後の定例会を開催しました。今月は一般の方の聴講者3名にも参加を頂きました。今月の教育講演の第一部は、日本赤十字社和歌山医療センター消化器外科部長 の山下好人先生による 「がんにならない、なったら治す ~知って得する胃がんのお話~」というテーマで学習をさせていただきました。山下先生は、胃がんに対するロボット手術のプロクター&メンターとなり、ロボット手術の第一人者の先生です。今回の教育講演では、がんを防ぐための食と暮らしの注意点、胃がんにおけるピロリ菌の関わりからはじまり、胃がんについての基礎知識ならびに内視鏡治療、腹腔鏡手術、そして最新技術のロボット手術の内容を画像や動画を使って、会員にもわかりやすく説明をしていただきました。更に、薬物療法についても最近高額薬剤としてよく取り上げられる免疫チェックポイント阻害剤についても教えていただきました。講演終了後の質疑では、医療に詳しい会員から専門的な質問がなされました。聴講者の方からは先生に名刺を頂戴し、「何かあった時には先生にお電話します」という人までいたようです。翌日、聴講者の方から私の方に「すぐ検査に行きたい」というお話がありました。
第二部の会員発表では、今年から大阪市民後見人として活動されている鳥羽さんから、「市民後見人の初期活動から」というタイトルで発表がありました。この日の発表では、成年後見制度の誕生の背景や理念、その中での市民後見人としての役割や活動内容についてお話をされました。鳥羽さんは、現在家庭裁判所から選任を受けて被後見人の支援をされていますが、発表をお聞きして、身上の保護や財産管理において市民後見人としてできる範囲と、できないこと、やってはいけないことの線引きはたいへん難しいと感じました。
山下好人先生
山下好人先生
鳥羽さん