令和6年1月定例会の報告
1月20日(土)に今年初めての定例会を開催しました。今月の教育講演は(株)michitekuの柴田敦巨(あつこ)先生にお願いをしました。タイトルは「耳下腺がんに罹患した看護師の体験談」という講演でした。これまでの定例会でも医療リテラシーの学習として会員から脳梗塞やがんの闘病に関する発表をして頂きましたが、看護師でありながら自ら「耳下腺腺様のう胞がん」を罹患された医療専門職からお話をお聞きすのは初めての取り組みでした。講演では、患者となった立場からがんの告知や手術・化学放射線療法の闘病の辛さ、また家族への想いなどを病態の変化と共に細かく状況をお話をいただき、たいへん勉強になりました。また、先生は耳下腺がんという疾病から、闘病中、闘病後も普通どうりに食べることができないという「食」に関する悩みや苦しまれた経験をから、TEAM ACC(腺様のう胞がんの仲間たちと生きるチーム)にも参加され、2020年に(株)猫舌堂を起業されました。先生のお話をお聞きして、私個人的にはこれまでは「何を食べるか」ということには関心があっても、「食べる」という行為そのものはまったく意識して来なかったと痛感しました。家族や親しい人と一緒に食事をするということも含めて、「食事」を見直していきたいと思います。
第二部は杉岡会長による「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施の取り組み」というタイトルでした。新しくなったエキスパート用の公式テキストにも「一体的実施」は取りあげられていますが、令和6年度から全国の市町村で本格的な取り組みが始まります。現在、会長が神戸市の長田区老人クラブ連合会と連携して始めようとしている「通いの場」の検証事業の案について発表されました。
柴田敦巨先生
柴田敦巨先生
杉岡会長