令和6年4月定例会の報告

4月20日(土)に令和6年度の第1回目の定例会を開催しました。今年度は定例会会場を大阪大学中之島センターに移し、素晴らしい施設の中で心機一転「へルスリテラシー」の継続的な学習を続けて参ります。
 今月の外部講師の先生は、神戸女子大学名誉教授でありNPO法人AVA健康Labo理事長 でもある平田耕造先生に教育講演をお願いしました。講演は「夏の衣服と皮膚血流量・発汗による熱放散量」というタイトルで、これから暑い夏を迎えるこの時期にぴったりのテーマでした。講演の内容は①春から夏へ「暑熱順化」、②AVA(動静脈吻合)冷却、③選択的脳冷却、④衣服(吸湿発熱による影響)、➄衣服(綿・ポリエステルとゆとりの影響)と5つの項目から構成されていました。私たちの身体には脳や臓器など体の中心の深部体温を一定に維持する仕組みがありますが、その中で手のひら冷却(AVA冷却)について先生の実験データ等を交え、詳しく教えていただきました。また、体温調節に影響を及ぼす衣服についても綿とポリエステルの素材の違いだけでなく、ゆとりがある衣服か、密着した衣服かによる体温調節の違いを学びました。
 当会では、健康マスター認定取得者として、今年度の1年間を通して新しい公式テキスト「100年へルスケアバイブルⅠ・Ⅱ」を学習していこうということにしており、定例会の第二部をその学習に当てています。今回は第1回目として「100年へルスケアバイブルⅠ」のイントロダクション「本書を読み解く基本的視点」と第1章「セルフケア・デザイン序論」を取り上げました。社会環境の変化や「健康日本21(第3次)」の内容を踏まえながら、この新しいテキストに記載されているWell-beingやセルフケアの主旨について杉岡会長が発表されました。

平田耕造先生

 

 

定例会風景

 

大阪大学中之島センター6階セミナー室