令和6年7月定例会の報告

7月20日(土)に大阪大学中之島センターで関西会の7月度定例会を開催しました。当日は第21回健康マスター検定試験で合格をされた方が会場で見学をされたほか、健康に関心の高い一般の方が3名聴講に来られました。
 当日は、外部講師として神戸市看護大学専門基礎科学領域健康科学分野の神谷訓康准教授にお願いをして「体力は、なぜ重要なのか」というテーマで教育講演をいただきました。「体力があるとは?」と問われると、多くの人は筋骨格の強さやストレス耐性をイメージしますが、先生のお話では「寿命や健康寿命の延伸を考える上で重視するのは、肺、心臓、筋肉の総合力が高くて全身の持久力が高い、言い方を変えれば酸素を体内に取り込んで利用する能力が高いこと」ということでした。特に高齢者はフレイル予防が大切な対策となりますが、フレイル予防は従来の病気の予防と同等かそれ以上に重要である事を強調されていました。その他、高齢者にとって健康を維持するための具体的な運動や口腔ケア、水分補給など日常生活の大切なポイントを教えていただきました。   
 第二部は、杉岡会長が「ストレスの正体とメンタルケア」というテーマで発表を行いました。ストレスやメンタルケアは専門性が高くて難しいテーマですが、新公式テキスト「100年へルスケアバイブルⅠ」の第4章テーマ別ヘルスケアの「メンタルケア」に沿った内容だけでなく、健康マスターとして知っておくべき基本的な中枢神経系の神経細胞と神経伝達物質の話なども加えて発表をされました。

神谷先生
杉岡会長
定例会風景