令和7年2月定例会の報告

2月15日(土)に令和7年2月度の定例会を開催しました。今月の外部講師による講演は、健康運動指導士、認知症予防指導専門士の布谷宏造先生による「血管の老化度(動脈硬化度、血管年齢)を調べてみませんか?」というタイトルでした。前半の40分は動脈硬化の要因や予防についての教育講演を頂き、後半には会場出席者及び聴講者の皆様に血管の老化度と握力の測定を行って頂きました。測定結果は『血圧脈波測定結果』として全員にプリントアウトして差し上げました。この測定では、血管推定年齢、動脈硬化度(ASI値)、最高血圧、最低血圧、脈圧、脈拍が一度に測定できますが、測定結果の評価はASI値と測定時の循環動態波形パターンから行われます。測定された皆さんはご自身の結果に悲喜こもごもで、布谷先生に説明を聞かれてながら大いに盛り上がりました。動脈硬化の予防としては有酸素運動やインターバル速歩が良いとの説明がありました。
 会員発表は杉岡会長が行いました。タイトルは「100年ヘルスケアバイブルⅡ」の第1章の中から「地域の健康を支える仕組み・取り組み」ということですが、杉岡会長はこれまでに市町の国民健康保健のデータヘルス計画の策定や医療扶助の分析のお手伝いをされて来られた関係で、たくさんのトリビアを交えながらの発表でした。内容は、冒頭に「健康日本21」(第3次)のポイントを説明し、続いて社会保障制度の医療保険(国民皆保険制度)、公衆衛生(保健所と保健センターの役割)、公的扶助(医療扶助)を取り上げて、専門職目線ではなく、市民目線での発表でした。健康マスターエキスパートとしては、地域・職域の健康リーダーとして社会保障制度の知識もある程度学んでおく必要があると思います。

布谷先生
会場風景
血圧脈波測定風景
血圧脈波測定結果