令和6年10月定例会報告
10 月19 日(土)に大阪大学中之島センターにおいて関西会の10月度定例会を開催しました。今月の第一部の教育講演は、大阪医科薬科大学薬学部病態生化学研究室 藤森 功先生に「腸内環境と生活習慣病]というテーマで貴重なお話をいただきました。この日は、会員以外に過敏性腸症候群でお悩みの2名の方を含め、4名の方が聴講に参加されました。講演の内容は、常在菌としての腸内細菌叢の基本的なお話から始まり、腸内環境の免疫機能の仕組みや生活習慣病の肥満との関係、脳腸相関による認知症との関係を、データ等を用いて解りやすく説明をいただきました。その上で、健康に良い腸内細菌叢を作るための食事と、新しい「腸内細菌叢(便)移植」についても取り上げていただきました。
また、講演中では国別の腸内細菌叢の特徴や、腸内細菌叢に最も影響を与える因子が薬剤であることなど、今まで気づくことのなかった驚くような話題もたくさん教えていただきました。
第二部は、杉岡会長が公式テキスト「100年へルスケアバイブルⅡ」の第2章「へルスケアリーダーが実務に活かせる知識・ノウハウ」の中から、健康行動につながる手法として「へルスリテラシー」「へルスプロモーション」「行動変容ステージモデル」「へルスコミュニケーションとナッジ」について発表を行いました。健康マスター関西会として、自ら地域・職域での健康リーダーを目指すと共に、多くの健康リーダーとの連携・協働に向けた活動を目指して行きたいという思いも込めて発表されました。