令和7年7月定例会の報告
7月19日(土)に関西会の7月度定例会を開催しました。今月は2名の方が新しく入会されました。 この日お願いしました外部講師の先生は、昨年7月の定例会で「体力は、なぜ重要なのか」というタイトルで教育講演を戴いた神戸市看護大学の専門基礎科学領域健康科学分野准教授の神谷訓康先生です。今回は「感情として痛みを理解する」というタイトルで教育講演を戴きました。これまでは「痛み」とは身体の異常としての感覚の話として認識していましたが、お話では心理学や脳科学分野からの研究が進み、組織の損傷によって痛みを感じるときの脳が反応する領域と、社会的孤独などの感情によって脳が反応する領域は同じであると様々な例で説明をいただきました。社会的孤独のような感情としての痛みに対して、社会的な関りや人間関係を改善することや、自身の生活習慣の見直しが痛みの緩和に繋がる可能性があるとのお話でした。具体的には、周りの人からの傾聴、共感、励ましによって安心感を得たり、ユーモアによって緊張を和らげる、また、ハグや握手等の物理的接触などによって痛みを和らげることができるようです。
第二部は当会の大野副会長が今年の1月に発表した「健康経営」に続いて「働き方改革法」について発表を行いました。この法律は2019年から本格的に施行が始まりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大による在宅勤務などの拡大により実態のデータ見えなくなり、検証がなされない状況となっています。そのような中、上限規制適用を猶予・除外されていた建築関係従事者、運送会社の運転手、医師の3業務が2024年問題として、残業規制の対応を迫られる状況などについて発表をされました。


