令和3年6月定例会の報告

6月19日(土)の定例会参加者は、緊急事態宣言の中にあって会場参加が10名とZOOM参加が11名でした。会場での三密回避という点では問題ありませんが、1日も早く正常な運用を願うばかりです。
今月の第一部は、大阪医科薬科大学薬学部 臨床漢方薬学研究室の芝野真喜雄教授のご厚意による教育講演として「もっと知りたくなる漢方薬の世界」というテーマでお話をいただきました。食品と生薬(しょうやく)としての民間薬、漢方薬の違いから始まり、現代医療とは全く異なる視点を持つ漢方薬の考え方を、「八味地黄丸」などの親しみやすい漢方薬を例に出してやさしく解説して頂きました。
第二部は、当会の赤木さんが「熱中症について学ぼう」~「暑熱順化」と「身体内部冷却」~というタイトルで発表を行いました。赤木さんは、熱中症対策アドバイザーでもあり、お仕事の業務の一環として多くの自治体等で熱中症の講演をされています。これから本格的な猛暑を迎える上に、コロナ感染予防でマスクの着用が求められる中、しっかりと熱中症予防を学びました。特に、最近では「暑熱順化」ということで「暑さに負けないカラダ作り」と「身体内部冷却」として身体外部冷却だけでなく身体の内側から冷やすという対応が求められるというお話でした。
このように今月の定例会は、本格的な夏場を乗り切るために、暑さに負けない全身の健康保持に備える点で、タイミングの良いテーマでした。